エルミタージュ美術館で開かれたBRICS文化フォーラム ( 9月12日〜14日、St. Petersburg)
サンクトペテルブルクが再び偉大な頭脳たちの集う場所となりました。今年9月、「文化遺産をどう守るか」について議論するUnited Cultures Forum 2024 「統一文化フォーラム」が開かれました。グローバリゼーションが進む中、文化の大切さは消しゴムで消し去ることはできません。
フォーラムが開催されたのはエルミタージュ美術館です。歴史的価値の高い美術館で、世界の至宝を鑑賞しながら「古代文明の対話」について議論を重ねることは大変意義あることだと思います。議論のテーマとして、「人工知能が文化にどんな影響を与えるのか?」など、現代技術が文化に与える影響などについても議論が進みました。AIがモネになる日が来るのか、壮大かつユーモラスなテーマだと感じました。
主要なテーマのひとつは、「芸術が歴史的記憶をどのように維持するか」という問題です。歴史を忘れたり、書き換えられたりする時代に、芸術は私たちに「きちんと覚えておくべきことがある」ことを教訓として教えてくれる重要な役割を果たしています。
フォーラムの最後に誰も予期していなかったサプライズがありました。世界的ピアニストのボリス・ベレゾフスキーが登場して素晴らしい演奏を披露してくれたのです。彼の演奏に参加者全員が魅了されました。芸術こそが私たちの創造力を守る鍵なのかもしれませんね。
会議室
エルミタージュ美術館内
ピアニストのボリス・ベレゾフスキー先生が登場