新たな情報戦を目指してBRICSメディアサミット開催 ( 9月14日〜17日、Moscow)
ロシア国営のタス通信社が後援して、今年9月にモスクワでMedia Summit BRICS 2024 「BRICSメディアサミット」が開催されました。45ヵ国から120名以上のメディア関係者が参加し、「多極化する世界」でどう生き残るか、などについて議論を行いました。情報分野での西側からの圧力が高まる中、BRICS諸国のメディア間でどう協力を強化していくか、議論が戦わされました。
主催者によるとG7諸国ではBRICSに関するニュースが少なく、「情報の真空状態」と言われているようです。西側諸国では急成長するBRICSの経済や、多極化が進む世界情勢、さらにはBRICSが地球の半分以上の人口を抱えている事実が十分に伝えられていません。西側では「見なかったことにしよう」という感じのようです。
日本から共同通信社の近沢守康氏が登場したことにも関心が集まりました。日本のメディアがBRICSについて語ることはほとんどないからです。日本のメディアも「多角的な視点」が必要だと気づき始めた証でしょうか。
BRICSのメディア協力は着実に進んでおり、新たな情報戦の幕開けも近いのではないかとの印象を持ちました。
共同通信の代表者が左に座っております。
- エルミタージュ美術館で開かれたBRICS文化フォーラム ( 9月12日〜14日、St. Petersburg)
- カラフルな民族衣装で登場「BRICS女性フォーラム」 (9月18日〜20日、St. Petersburg)